淡く思春期
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昨日と同じ個室ビデオの、昨日と同じ部屋で一夜を明かす。
部屋の中から、心なしか自分の臭いがしていた。
東京最終日。
この日は夜の8時に飛行機に乗るということ以外、特にこれといった用事が無かった。
急に話が変わるが、わたしには応援しているアイドルがいる。
そのアイドルは歌も歌うが、トークが面白いアイドルだった。
よく新宿ロフトプラスワンというライブハウスでトークライブをしていた。
残念ながら、わたしが東京に訪れた期間にはライブは行われなかった。
ご存知、アイドルライターの小明(あかり)ちゃんである。
わたしは是非とも生で小明ちゃんに会いたかった。
わたしは小明ちゃんがやっているインターネット番組を欠かさず見ていた。
わたしは、小明ちゃんが番組の中で「中野ブロードウェイ」という場所によく訪れるという話をしていたことを思い出した。
中野ブロードウェイに行けば小明ちゃんに会えるのではないか。
淡い期待を抱きながらわたしは中野へ向かった。
会えなかった。
後に本人のブログを読むと、この日は一日部屋の片付けなどをしていたそうです。
最初、まさか会えたりして、と冗談でそんなことを思いながら電車に揺られていたが、気がつくと血眼になってブロードウェイを行く客たちを探している自分がいた。
たぶんこういうのが悪化したのがストーカーと呼ばれる人なんだろう。
ちょっと新たな扉が開きかけた。
中野ブロードウェイは「サブカルチャーの聖地」とも呼ばれるショッピングセンターである。
高級時計の専門店から、映画のポスターを専門に売る店やら、格闘技グッツのみを扱った店など、普通に考えたらそれだけで店一軒は成り立たないだろうと思うようなニッチなテナントがずらりと軒を連ねていた。
もうどの店を回っても面白い。
格闘技グッツ専門店では店番のお姉さんが電話でボクシングの試合の話をしていた。漫画かと思った。
童貞専門誌「恋と童貞」や、誰かが書いた手紙が封筒に入って売っている「何者かからの手紙」、「電子レンジに入れたら爆発しちゃった赤ちゃんのキーホルダー」などを取り揃えた頭のおかしい本屋もあった。
ちなみに小明ちゃんの写真集もその本屋に置いていた。迷わず2冊買った(高かった)。
3時間うろうろ見て回った。
最終的に体力の限界から撤退を余儀なくされたが、探せばもっともっと凄まじい専門店に出会えたに違いない。
何か忘れていないか?
ブロードウェイ巡りを終え、ミスタードーナツで休憩している時、ふと思った。
東京に来た一番大きな理由を忘れている気がしていた。
確かに今日までの旅路の中で、今まで地理的な理由で実現不可能だった諸々の希望を実現できた。
だがあくまでそれは、わたし個人の価値観であり、他の人からすれば、それはわざわざ3万円弱も交通費を出してまで得る価値が無いものなのかもしれない。
では、東京には何があるのだろうか。
わたしはこの3日間、新宿を寝床として過ごした。
夜の新宿を歩けば、嫌でも東京の真実が目に映った。
奥さんに、聞いていて呆れる罵詈雑言を浴びせ続ける酔っ払いがいた。
喫茶店で、自分がいかにたくさんの芝居に出ているかを後輩に説き続ける舞台役者がいた。
新宿駅西口では、ぼろぼろのホームレスの隣で、大阪から出てきて1年だという路上ミュージシャンがありふれた希望を歌っていた。
希望。
東京を知らぬ田舎者は誰でも、東京には希望があると信じる。
人生を投げ打ってでも、東京に来れば自分の希望が見つかると信じている。
そして現実を知る。
それでもどこかにある希望を諦められなくて、毎日を必死に生きている。
東京には希望がある。
何度も呟く。
東京には希望がある。
では、その希望はどこにあるのか。
思うに、希望とは、未来に向かって真っ直ぐ伸びているシンボル。
そう、それは、天高くそびえ立つ、大きな塔のような。
塔・・・?
あっ。
東京スカイツリー!!
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