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淡く思春期
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研修寮で休日の朝を迎える。
当たり前のことだが、多くの研修生が外泊に出かけ、起きる時間も拘束されていない寮は静まり返っていた。
そんな中でも朝7時にちゃんと起きた私は、溜まった洗濯物を洗濯機にぶち込み、ワイシャツを畳み、その辺にいた子供をぶん殴り、食堂に朝食を食べに行った。

昼からは、沖縄県出身の級友であるI氏と池袋散策に出かけた。
ABCマートで春先に履けるスニーカーを買う。
青いユニフォームを着た店員さんから、靴を二足買うと値段が一割引になり、しかもタイムセール期間中なのであと30分以内にお会計すると更に500円割引すると言われる。
付き合ってくれたI氏に無理やり靴を買わせる。

ちょっと休憩に、と入った喫茶店で男二人、3時間程お喋りをする。
話題は多岐に及んだが、「後悔している恋の話」とか「父親をどう思っているか」など、難しい年頃の女子高生のみたいなウブなトークテーマが多く、これが巷で話題の女子会なのだと悟る。

喫茶店を出た後、I氏の故郷沖縄で有名だというシェーキーズに行く。
ピザの食べ放題プランを頼むと、十数種類のピザと、パスタ、フライドポテトが頼めば際限なく出てきて、サラダとジュースまでおまけに付けてくれるという。
しかも、一度の注文で何枚ピザを頼んでも怒られないというのである。
私は一瞬、こんなうまい話がある筈がない、きっと我々は騙されているんだと思った。きっと、こんがり焼かれたピザに一口噛り付いた途端、後ろから強面の男が出てきて「ワイの女、なに傷モノにしてくれてんねん」などと恐喝された挙句、代償として新しいピザを強制的に焼かされるんだと思った。
私はあの、ピザの生地を宙に放りながら遠心力で綺麗な円形にする作業をやったことがないので、責任が取れないと思い恐怖した。

しかし、もうこれ以上食ったら死ぬというところまでピザを食っても、怖いお兄さんは一切現れなかった。
シェーキーズは、どうやら私が考えるような怖い店ではないようだった。

結局夜の11時過ぎまで延々と女子会を続けた。
自分が親になったら娘と息子どちらが欲しいかなどと、これまた実に純情な乙女の会話を繰り広げる。
I氏とは大学入学から今まで4年間の付き合いがあるが、ここまでじっくりと会話をしたのは初めてであった。
今まで知らなかった彼の意外なギャップなどを知り、人間とは複雑な生き物であり、友人との人間関係など局部的で薄っぺらいものなのだと思い知らされる。

夜は漫画喫茶で一泊。
奥浩哉先生「めーてるの気持ち」を読んで、恋愛感情と母性との違いがわからなくなる。
美しい女性を自分のものにしたいという気持ちと、幼少期の母親に自分を認めてもらいたいという気持ちは同じなんじゃないか?
読書メーターの書評にあった、「大槻ケンヂが「童貞の悩みはヤったら無くなる」と言っていた」というコメントが凄く印象に残った。

もう最近、おっぱいが出ている漫画しか読んでいない気がする。
男は、ていうか私は、本当にセックスのことしか考えていないのだと痛感する。
私はこのまま駄目になってしまうのか?

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