忍者ブログ
淡く思春期
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

マイブラザーと食事に行く。
私が今度北海道で就職するということで、就職祝いを兼ねて焼肉に連れて行ってくれた。
私のマイブラザーは、以前会った時よりもより一層喧嘩が強そうになっていた。
こいつが隣に立っている限り、決して恫喝やキャッチセールスなどの悪行には引っかからない気がした。
心強いマイブラザーだった。

焼肉は、マイブラザーが行きつけの「鬼の家」という、恐ろしい名前の店で食した。
網を焦がしたり、味つきの肉にタレをつけようとしたら、カウンターの奥から赤鬼が出てきて私をこっぴどく叱り付け、その後ドリンクを持った青鬼がそっと現れて私を慰めてくれる、そういうタイプのお店と思われた。誤解だった。

とても美味しい焼肉だった。
少なくとも私の家の近所にあるどの焼肉屋さんよりも気に入った味だった。
こんな素敵なお店を知っているマイブラザーは、恐らくもっと美味しい焼肉のお店を沢山知っているものと思われた。
しかし、ネギ塩とカルビの違いが分からない素人の私には断固として教えてくれなかった。
悔しかった。

焼肉をご馳走になったあと、マイブラザーと二人でカラオケに行った。
マイブラザーと一緒にカラオケに行くのは初めてのことであった。
私は、理由はよく分からないが緊張してしまい、マイブラザーに言われるがままフリータイムを選んでしまった。
正直終電前に帰るつもりでいたので、料金プラン選びを失敗したなあと、中島みゆきの「本日、未熟者」を熱唱しながらいつまでも思っていた。
マイブラザーはカラオケが好きらしく、岡村孝子からスタンスパンクスまで、私のよく知らない曲を五月蝿いくらい気合を込めて熱唱していた。
リンキンパークの真ん中のひとくらいの熱気であった。

カラオケで、マイブラザーの充実した私生活の状況を聞かされて、彼の兄である私のどうしようもなさに焦りを感じた。
大学の4年間で何を成したのかと、高校卒業と共に就職したマイブラザーに聞かれたが、ついに答えることが出来なかった。
懸命に働きながら、毎日を楽しく過ごしているマイブラザーの生活がとても好ましいものに思えた。
立ち止まった瞬間に、人生は墜落していくのだと思った。
マイブラザーに負けないくらいタフに走り続ける自信が私にはなかった。
とりあえず、明日は髪でも切りに行こうかと思った。

拍手[0回]

PR
著者近況
カレンダー
01 2026/02 03
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
最新記事
(03/05)
(12/31)
(12/26)
(12/23)
(12/20)
読者様がみてる


Template by Emile*Emilie
忍者ブログ [PR]