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淡く思春期
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夜勤。
前日にお酒を飲んでしまったので朝方に起きてしまった。
本当は昼ころまで寝ていたい。
最近、家にいるとやることがなくて本当に辛い。
惰性で携帯ゲームに手を伸ばすが、とっくに飽きてるのでスタート画面を見ただけで閉じちゃうし、小ちゃいスマートホンの画面でyoutubeを見てると、内容の面白さよりも見てる環境の劣悪さに身体がしんどくて途中で嫌になってしまう。
かといって、ウォッチリストに溜め込んだままの映画を見るとか、やろうやろうと思っては途中で挫けてる資格の勉強とか、そういうある程度労力がかかる行動を起こす気もない。
こんな状況に追い込まれても俺はまだ、オナニーの延長でできるような簡単でそれなりに気持ちいい何かにしか触手が動かないのであった。

ここ最近は職場ではそれなりに働いていていて、今日も自分でも納得がいくくらい成果物を出して帰ってきた。
多分、もういい大人なんだから仕事はきちんとできてなきゃいけない、みたいな義務感に動かされている。
いつもみたいに途中でどうでもよくならないか心配。
ただいつもと少し違うのは、少しづつでも自分に何か能力を身に着けたいという意識が芽生えてきていることだ。
これまでやってきたすべてが、素人にしてはちょっと形になってる、くらいのレベルだったことが、今振り返ってみたら結果手元に何も残っていない虚しさが、自分で誇れるような特殊技能が欲しいという欲望に駆り立てている感じだ。
少し、ほんの少しだがよい兆候だなと思っている。

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バンドでオーディションライブだった。
2/10で受かった。

ライブ自体が20時過ぎにバラしになったので、久々にメンバの皆とお祝いにお酒でも飲みたいな、と思っていたが、「先に帰っていいっすよ」の一言に打ち砕かれる。
ここで「いや、お酒でも飲みに行こうよ」と言える人間でありたかった。
仕方なく真っ直ぐ帰宅。
途中のスーパーでビールを買ってきて一人酒盛りだった。

これからの目標は、友達付き合いをもっとフランクにできるようになることです。

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休日勤務。
最近は誰に言われなくても一生懸命働いている。
正直、仕事がないので自分で作っている状態。
でもルーチンで言われたことだけやってた今までよりも楽しいのは事実である。
できなかったことが少しづつ達成できている実感もある。
あとは、この恵まれた環境下で自分が何に到達できるか(到達したいか)を明確にすべきだと思う。
自分の肥やしになるように、こつこつ積み立てていく、ということをやっていきたい。

今までの人生、わたしには計画性というものが本当に欠けていた。
長い時間をかけて少しづつ塔を積み上げていくようなことが、気が短くてとてもできなかった。
同じことを次の日も、その次の日も繰り返していくというのができない人間だった。
面倒くさいが何にも勝るのだった。
寝てるときが一番幸せだった。
最近になって少しづつ、そういう行動力が出てきたのはどうしてだろうと考えると、
流石に30年近くやってきたこういう刹那的な生き方に飽きてきたのだと思う。
頭では分かっているのに、体が言うことを聞かずに今日もサボってしまった、みたいな経験だらけの私であるが、その自制が効かない本能の部分が、いまの生産性のない生き方に飽きてしまったのだと感じるのだ。
その証拠に最近はyoutubeで何度もみたような動画を繰り返し流してぼんやり見続けるという奇癖が30分くらいで自ら止められるようになったのだ。
つまならいと思うようになったのだ。

これからは自分が「楽」だと思うことでなく、「良い」「面白い」と思うことに優先順位を自然と置けるようになりたいと思っている。
そのためには自分のなかの「こうしたい」「あれがやりたい」を無視しないで拾っていくことが大切だと考えている。

夜はカレーを作った。
今までにないくらい計画的に作ったら、ちゃんと美味しいと思えるカレーが出来上がった。
そうやって自分のやることひとつひとつに責任をもっていけば、だんだん楽しくなっていくんじゃないですか、よくわかんないけど。

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仕事のあとバンド練習だった。
最近、池田晶子の本をよく読んでるせいか、仕事でもバンドでも、他人との関係にビクビクしなくなったように思う。
悪い印象を与えたんじゃないか、と「自分が思っている」だけなのだ、他人の感情なんて一生解りようがないものを一生懸命伺ったところで骨折り損でしかないだろうと、思えるようになった。
これまでも似たようなことを、自分に言い聞かせるように言葉で唱えてはいたように思うのだが、(実際そういう自分を叱咤する言葉を沢山書いたノートが手元にある)実感として、別に今のまま生きてても大した弊害はないな、と感じられているのは最近になってからだ。
自分の中で何が変わったのだろう、きっかけは何だったんだろう。
わからないけど、哲学の本はこれからも読み続けて損はないだろうと思っている。

今年の春に辞めたっきり音信不通だったバンドの人から急に連絡が入った。
新しいドラムが入ったから、またバンドが再開できますと。
あなたがいなくなってから、重要性が分かりましたと。
昔は確かに、自分の価値を分からせたくて突然居なくなってやろうとか思ってた時期もあった。
今はただ申し訳ないという気持ちしかない。
LINEに書かれた文言にも、心苦しさしか感じなかった。
そうやって何となく後ろめたい、みたいな感情が邪魔をして、特にバンド関係は辞めてから関係が続いてる人がいない。
緩やかに友好関係が続いて、たまに会えば楽しく話し合えるみたいな関係になりたい。
なれるはずだ。
人間関係を、キレイじゃなくなったからと諦めない。
ちょっと泥がついちゃっても、それで価値がなくなったと考えちまう自分に間違いがある。
うまくできないくせに完璧主義だから全部失敗に感じてしまう
人付き合いを、もっと簡単に捉えてみようと思う

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9時過ぎに起床。
昨日見た天気予報通り、窓の外には関東には珍しい雪が降り続いていた。
携帯電話には母親からのLINEが。

「28年前の妹背牛も大雪でした」

28歳になってしまった。
「28歳」という字面を見て、若者というイメージはもう浮かばない。
おじさん一歩手前という感じだ。
現実と、それに追いついていない自分自身にゾッとしている。

ああ、何も行動していないと、本当に何もないまんま将来というやつはやってきてしまうのだな。
映画や漫画にあるような大逆転も、救いも、待っていたら本当に訪れないのだな。
無責任に、楽観的に己の人生をぼうっと過ごしていたら、取り返しのつかないことになってしまっている感じがする。

年に1度の誕生日で、しかも会社が休みだというのに、寒さで何もしたくない。
今日くらい、自分がしたいことにぱあっとお金をつかってやろう、などと意気込むが、はて私はお金を自由に使ってよかったら、どうしても何がしたかっただろう。何が欲しかっただろう。何も思い浮かばない。

結局はいつものように昼過ぎまで部屋でだらだらと時間を過ごし、近所の図書館で本を読んで、気がついたら日が暮れているのだった。
コンビニで買ってきたお菓子でお腹がいっぱいの午後8時。
特別なことなど何もなかった。
それは、今日一日のことでもあるし、これまでの毎日のことでもあるのだった。

何か、何か特別なことを、アニバーサリーなんだから。
気がつくと私は駅前の全品280円の居酒屋でひとり、よだれ鶏をつまみに角ハイボールを飲んでいた。
生まれて初めての一人居酒屋であった。
手持ち無沙汰で、何の気なしに携帯のメモ帳に今日の日記を書いていた。
いつの間にか、両親への懺悔の文章になっていた。
ふと気がつくと本当に少し泣いていた。

今年こそは。
親に申し訳がないと思わない誕生日を今年こそは!

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